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国交省が推進する“i-Construction”で現場がどう変わる?パシコン技術管理のデジタル施工支援とは

現在、建設業界ではICT施工やドローン測量、3Dデータ活用といったデジタル化が急速に進み、現場の景色は劇的に変化しています。その背景には国土交通省が推進する「i-Construction 2.0」があります。

今回はi-Constructionの最新技術とその導入効果を「省人化」「働き方改革」の観点から解説し、パシコン技術管理が支援する先進的プロジェクト事例も紹介します。

国土交通省が推進するi-Construction 2.0とは?

2024年4月、国土交通省はインフラDXアクションプラン2.0の一環として「i-Construction 2.0」を発表しました。2015年度に始まったi-Construction 1.0ではICT技術の導入を推進し、2023年時点で約21%の生産性向上比率を達成しています。2.0ではさらに一歩進んだ「自動化・省力化」を目指す内容です。

国は労働力不足がいっそう深刻化する未来を見据え、2040年度までに建設現場の省人化を少なくとも3割、生産性を1.5倍に引き上げる目標を掲げました。単なるデジタル化にとどまらず、現場の働き方そのものを根本から変える施策がi-Construction 2.0です。

i-Construction 2.0の具体的な取組内容

i-Construction 2.0では、以下の3本柱を軸にオートメーション化を推進しています。

【施工のオートメーション化】

ICT施工や遠隔施工、自動施工を推進する取組です。

  • データ化された熟練者の技術と設計データをもとに自動操縦重機が施工
  • 現場の建設機械と事務所を双方向のデータ通信で結び、リアルタイムで情報を共有

【データ連携のオートメーション化】

BIM/CIMやデジタルツインを基盤に据える取組です。

  • AR・VR技術を活用し事務所にいながら完成後の構造物を確認
  • 3次元モデルから算定した数値を積算にも活用

【施工管理のオートメーション化】

監督業務のリモート化やロボット活用を推進する取組です。

  • 危険箇所で点検ロボットを活用し、リモートで状況を確認
  • プレキャスト製品の導入で現場での作業時間を短縮
  • 超高速ネットワーク基盤を整備し、大容量の点検・施工データを遅延なく伝送

i-Constructionのプロジェクト事例と成果

最新技術の導入によって、現場の働き方や生産性は大きく変化しています。ここからは、i-Constructionの実際のプロジェクト事例と成果を見ていきましょう。

【施工自動化+AI画像モニタリングによる品質管理要員の9割削減】

自動化重機とAI画像粒度モニタリングを導入したダム建設現場では、オペレーター不在で24時間体制の施工が可能になりました。また、AIがリアルタイムで盛り土の品質を判定するため、品質管理に携わる人員も9割削減できています。

【デジタルツインで生産性約3割アップ】

デジタルツインを導入したダム建設現場では、常に最新の施工進捗を3Dモデルで把握し、作業計画のシミュレーションが可能になりました。

機材の配置や作業員の動きをデジタル上で最適化でき、現場の待ち時間が大幅に減少。作業の干渉確認やシミュレーションが容易になり、生産性が約3割向上しています。

【スマートフォン撮影画像から3次元モデルや点群データを生成可能に】

専用のレーザースキャナーを使わずに、スマートフォンで撮影した画像から点群データやARデータを誰もが生成できる技術が開発されました。

撮影した動画をクラウドにアップロードするだけで3Dデータ化が完了し、埋設物の位置確認などに活用可能。図面作成時間が40~67%削減され、作業の安全性向上にも貢献しています。

i-Constructionで2026年以降の建設現場に起こること

i-Constructionの進展により、2026年以降の建設現場は以下のように変わることが予想されます。

  • 身体的な負荷の高い作業や危険な作業からの解放
  • より多くの業務でリモートワークが可能に
  • VR研修で時と場所を選ばず熟練技術を習得
  • 若年層やデジタル技術に精通した人材が建設分野へ参入

高負荷や過酷な環境下での作業はロボットやICT機器が担い、現場監督はタブレットで進捗を確認するのが日常になると予想されます。オペレーションが業務の中心となりリモートワークも実現するでしょう。また、熟練技術者の「暗黙知」もデータとして収集・蓄積され、VRシステムを通じて容易に習得できるようになります。

最新ガジェットやITスキルを活かせるフィールドが広がるため、デジタル技術に強い若手世代が活躍しやすくなります。プログラミングやデータ解析の知見を持つ人材が、橋や道路といった社会インフラの設計・施工に活躍する日も遠くありません。

パシコン技術管理の先端技術プロジェクト例

パシコン技術管理では、大規模な先進プロジェクトを数多く手がけています。以下はその一例です。

【霧島スマートインターチェンジの整備】

市街地と工場、自衛隊拠点が隣接するエリアでの社会基盤整備事業です。複雑な要件を満たしつつ、多様な関係者との調整が必要なこのプロジェクトでは、以下の技術が導入されました。

  • 車載写真レーザ測量システムによる広範囲の測定
  • 地上型3次元レーザスキャナを用いた高精度な点群データの取得
  • 空中写真を用いたフォトモンタージュ作成による3Dビジュアル化

地権者や警察への説明時に3次元点群データから作成したビジュアル資料を活用し、図面だけでは伝わりにくい完成イメージを共有したことで、スムーズな合意形成につながっています。

現在、ICT施工は大規模プロジェクトを中心に導入されています。最新の技術を使いこなし、地図に残る大きな仕事に携わりたい方は、大規模案件を数多く手掛けるパシコン技術管理の求人情報をチェックしてみてください。

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