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インフラ維持管理は「点検だけ」ではない|調査・診断を補修設計につなげる技術者の仕事

橋梁やトンネルなどのインフラ維持管理というと、「劣化した箇所を見つけ、写真を撮って記録する仕事」というイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし実際の維持管理は、構造物の状態を調べ、健全性を診断し、必要に応じて補修方法を検討・設計するところまでが一連の業務です。

施工管理や点検、土木設計といった土木分野で経験を積んでいる方は、維持管理・補修設計の仕事にも活かせます。本記事では、調査・点検から補修設計までの仕事の流れと、これまでの土木経験をどう活かせるのかを紹介します。

インフラ維持管理は「劣化を見つけて終わり」ではない

インフラの調査・点検業務は単に設備の異常を探す作業ではありません。点検結果を次の維持管理や補修へつなげ、インフラを長く安全に使うための入口です。

高度経済成長期に整備された社会インフラの老朽化が進むなか、維持管理の分野では「壊れてから直す」だけでなく、状態を把握しながら計画的に補修する「予防保全」の考え方が重要視されています。

調査・点検で得られた情報は、計画的な補修を判断するための基礎資料です。点検で確認された損傷・変状を記録し、情報を整理すると、構造物の健全性を診断できます。 診断結果は経過観察でよいのか、補修・補強が必要なのかを判断する材料になります。

道路や橋梁、トンネルといった社会インフラを安全に使い続けるには、構造物の状態を継続的に把握し、必要な措置につなげる視点が欠かせません。

調査・点検から補修設計までの仕事の流れ

インフラ維持管理・補修設計の仕事の魅力は、これまでの点検・調査や施工管理の経験を活かし、補修設計・技術判断まで携われる点です。具体的な業務の流れは以下のとおりです。

工程主な内容技術者に求められる視点
1.調査・点検損傷・変状を把握現場を見る力
2.診断損傷の程度・原因を整理状態を評価する力
3.対策検討補修の必要性・優先順位を判断技術判断
4.補修設計工法、図面、数量等を検討設計・施工性

1.現地調査・点検

まずは現地で構造物の状態を確認します。橋梁やトンネルなどでは近接目視を基本とし、計測や写真撮影などを行い、ひび割れや腐食、漏水などの損傷や変状を把握します。対象や目的によっては、UAVや点群データなどの新技術を活用する場合もあります。

2.点検結果の整理・健全性の診断

現地で得た情報を点検調書などに整理し、損傷の種類や程度、進行状況などを確認します。状況に応じて、非破壊検査や材料試験などの詳細調査も必要です。劣化原因や範囲を調べることもあります。調査で得られた情報をもとに構造物の健全性を評価し、今後必要な措置を検討します。

3.補修工法の検討

補修や補強が必要な場合は、損傷状況や原因、現場条件などを踏まえて適切な工法を検討します。

4.補修設計

補修工法の決定後は、図面や数量などを整理し、実際に補修工事を行うための設計につながる設計図書の作成が最終ステップです。

点検で得た情報が補修方法の選定や設計の基礎になるため、現場の状態を正確に把握する力と、設計・施工を見通す視点の両方が求められる仕事です。

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点検・施工管理・設計の経験をどう活かせる?

インフラ維持管理では、点検・施工管理・設計といったこれまでの土木業務経験を別の形で活かせます。

点検・調査経験者

点検・調査経験者は、損傷や変状を見分ける視点、現地情報を正確に記録する力が強みです。さらに診断や補修工法の知識を身につければ、点検結果をもとに補修方針まで考える仕事へ領域を広げられます。

設計経験者

土木設計経験者は、設計基準を読み解く力や図面作成の経験を、補修工法の検討や設計図書の作成に活かせます。構造計算や照査の経験があれば、安全性や耐力の検討が必要な場面でも役立つでしょう。

施工管理経験者

施工管理経験者は、施工手順や工程、安全、品質、現場条件を理解している点が強みです。施工スペースや交通規制、作業手順などを考慮し、実際に施工できる補修方法を検討する際に経験を活かせます。

発注者・発注者支援経験者

発注者や発注者支援の経験があれば、公共事業の進め方や発注者側の要求への理解が、協議や説明資料の作成などに役立ちます。

点検・設計・施工を別々の仕事として捉えるのではなく、それぞれの知識をつなげられることが維持管理技術者の強みです。

パシコン技術管理で目指せるインフラ維持管理技術者

パシコン技術管理では、橋梁・河川施設・トンネルなどを対象とした劣化調査や点検、点検調書の作成、補修設計など、幅広い業務に携われます。会社として調査から設計まで一気通貫で対応する体制が特徴です。

新技術面では、近接目視だけでなく、UAVや点群データ、非破壊検査などの新技術も維持管理に取り入れています。

若手を中心にジョブローテーションを実施し、実務を通じて「設計・施工のわかる建設エンジニア」を目指せることも魅力です。各種研修制度や資格取得支援制度も整えており、キャリアアップを後押しする環境があります。

実働7時間、年間休日126日(※2024年度実績)、全社平均残業時間は月18時間程度(※2023/10~2024/9実績)という働きやすい環境のもと、長期的にキャリアを積み重ねられます。培ってきた経験とRCCMを活かして次のキャリアを考えたい方は、パシコン技術管理の求人をチェックしてみてください。

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