ホーム » 建設エンジニア転職情報ブログ » 建設業界ピックアップ » BIMって実際どう使われてるの?BIM活用アンケートからわかる意外な効果

BIMって実際どう使われてるの?BIM活用アンケートからわかる意外な効果

2023年4月からすべての公共工事で原則適用となり、日本では主に大企業が先行して導入しているBIM(Building Information Modeling)ですが、2023年現在どの程度普及・活用されているのでしょうか。

BIMの活用について、利用ツールの種類や、教育面での活用など、設計・施工とは異なる場面での利用についてもピックアップしご紹介します。

アンケート結果からわかるBIMの普及状況

日本建設業連合会(日建連)が2021年に実施した「BIM活用の実情把握に関するアンケート 」への40社の回答から、会員企業のBIM活用状況と課題が大まかに把握できます。

国土交通省が強く推進している建築分野におけるBIM導入ですが、実際の活用は未だ限定されているようです。

本来、全体的な工数削減をめざすBIM導入ですが、設計時に作成したBIMモデルが施工時まで一貫して活用されず、施工時に新たにBIMモデルを作成する企業が多いことがわかりました。

BIMの一貫利用が進まない理由は、設計時に作成したBIMモデルを施行用図面として使うと、現時点ではかえって煩雑な処理が必要となり、技術的・人員的な負担が大きいためです。

またBIMモデラ―を確保できていない企業は42%にのぼり、将来を含むBIM関連人材の不足も伺えます。

そのほかの課題としては、BIMモデルと2Dモデルの整合性の問題や重複作業の発生など、2DからBIMへの移行にともなう作業負担を課題に挙げる企業も見られました。

これらの回答結果から、BIMが現在も普及途上であることがわかります。ただいずれの課題も、BIM自体の進化と使い手の習熟により、将来的な解決が見込まれます。

BIM導入企業の利用ツール

続いて、アンケート回答企業40社が利用する主なBIMツールを紹介します。回答上位は以下のとおりでした。(複数回答)

・ArchiCAD :27社
・Revit :32社
・Rebro :26社
・CADWe’ll Tfas :20社
・Solibri :22社
・Navisworks :28社

全体的にArchiCAD、Revit、Rebroの使用割合が高いことがわかります。ArchiCADは他のソフトに比べ2次元CADからの移行がしやすいなどの理由から、デザイン分野を中心に導入実績が多いようです。

Revitは施設の運用情報の管理・活用や、共同作業でのデータの同時編集に向いているため、大手建設・設計会社を中心に導入が進んでいます。

現在のところBIMソフトの選択基準は、企業の専門性と得意分野により分かれるようです。

設計・施工以外のBIM活用法

次に設計・施工以外でのBIM活用法を紹介します。アンケートの回答に見られる主なBIMの活用方法は、以下のとおりでした。

・着工会議 60%
・施行検討(計画)会議 90%
・定例会議・施主定例会議 82.5%
・技術者教育 57.5% など

建物の完成形を視覚情報化できるため、BIMモデルは各種会議やプレゼンテーションに活用されています。BIMモデルは完成前に建物の内外どちらからも見ることが可能なため、建築を依頼した施主の方々からも好評です。

さらにBIMの導入年数が長い企業ほど、BIMを新規入場者への教育に活用する傾向にあることもわかりました。このようにBIMは、設計・施工以外でも広く活用され始めていることがわかります。

BIMの将来性

では、BIMの将来性について企業はどのようにとらえているのでしょうか。BIMの活用効果についての、回答結果は以下のようになりました。(複数回答)

・建物ライフサイクル全体のデータベース構築とそのタイムリーな活用 77.5%
・働き方改革の推進 65%
・DXの推進 82.5%
・SDGsへの活用 42.5%

BIM導入6年未満の企業では「働き方改革の推進」の回答が圧倒的に多く(78.5%)、6年以上では「建物ライフサイクル全体のデータベース構築とそのタイムリーな活用」「DXの推進」という回答が多く見られます。

BIM導入6年以上では「SDGsへの活用」も46%と、全体での回答率を上回りました。

アンケートの自由記入欄では「BIMモデルを基に部署横断の意見交換ができ、解決すべき企業の課題を明確化できた」といった、画期的な導入効果も記載されています。

BIMは今後年数を経て、建物の保全までを通じたデータ活用、DX、SDGsなど、幅広い分野への活用が増えていくでしょう。

今回は日建連のBIM活用状況についてのアンケートから、BIMの普及状況や実際に導入されているソフトと、さまざまな活用法を紹介しました。

CADオペレーターと比べるとBIM人材はまだ担い手が少ないため、これから目指すにはよいタイミングといえます。

建設業界で転職をお考えの方は、ぜひBIM関連の求人もご覧になってください。

キーワード検索

カテゴリー