建設業界の幅広い工程に携わる「建設コンサルタント」の事業内容について、パシコン技術管理の事業3本柱を中心に解説します。
建設コンサルタント事業とは
はじめに建設コンサルタント事業の概要、ゼネコンとの違いや将来性について解説します。
建設コンサルタント事業の概要
建設コンサルタント事業とは、道路や鉄道、河川、まちづくりなどの社会資本(インフラ)の維持や整備の調査計画、設計、施工管理、保全といった分野で技術的コンサルティングを行う事業です。
インフラを整備する建設事業のプロセスには以下の5つがあります。ゼネコンと異なる点は、建設事業で携わるプロセスの違いです。
- 企画立案
- 調査計画
- 設計
- 工事
- 維持管理
建設コンサルタントは「企画立案」「調査計画」「設計」を中心に、5つすべてのプロセスに携わりますが、ゼネコンとは異なり工事そのものは行いません。施工監理も含め、工事事業の全体像を把握して各プロセスで行政の事業執行マネジメントを代行するのが建設コンサルタントの主な役割です。
建設コンサルタント事業の将来性
建設事業を取り巻く環境の変化にともない、建設コンサルタントの役割も変わりつつあります。
高度成長期の人口増加期においては、公共物の新設を中心にインフラ整備が行われてきました。しかし当時建設された社会インフラの老朽化にともない、今後は既存公共物の維持管理の重要性が増し、統合・見直しが進められると予想されます。
建設コンサルタント事業には、構造物の維持管理や長寿命化、それらを見据えた設計や施工管理の領域での事業拡大が期待されます。
さらに少子高齢化や環境問題、自然災害の増加など、新たな社会課題に対応するインフラ整備も喫緊の課題となっており、国土交通省は以下の事業に注力しています。
- 各種防災計画の策定支援
- バリアフリー・ユニバーサルデザイン施策の支援
- ハザードマップ(様々な自然災害の予測図)の作成
- 生物多様性の調査
- 循環型社会の構築
今後の建設コンサルタント事業はこれらの領域で、より高度な専門性と先見性を発揮すると考えられます。
参照:一般社団法人 建設コンサルタンツ協会「建設コンサルタントの仕事とその魅力」
パシコン技術管理の建設コンサルタント中核事業3本柱
「パシコン技術管理」は建設コンサルタント会社として道路、橋梁、トンネル、河川護岸、公園などの幅広いインフラ整備に関わっています。ここでは、中核となる事業の3本柱を紹介します。
- 施工管理
- 計画・設計
- 調査・維持保全
施工管理
施工管理事業では、全国の高速道路や鉄道・空港・港湾・都市再開発などの施工管理業務や発注者支援業務を行っています。
パシコン技術管理では、設計や工事の総合的な技術と知見を持つ技術者がプロジェクトの施工管理業務を担います。主な業務は、スーパーゼネコンの工事監理や、発注者(国・自治体など)側の土木施工監理、補償コンサルタントなどです。
【パシコン技術管理のプロジェクト例】
・鹿児島高速道路事務所耐震補強土木施工管理業務(ネクスコ西日本)
・銀座線渋谷駅改良工事現場立ち合い業務(メトロ開発)
・キャンプシュワブ内工事監理業務(PCKK)
・宅地耐震化推進事業施工管理業務(厚真町)
・ヤンゴン・マンダレー鉄道整備事業フェーズⅡ詳細設計調査・積算(PCKK) など
計画・設計
計画・設計事業とは、道路・橋梁設計や都市開発・都市防災、公園設計、海外業務など、インフラ整備の調査・計画・設計業務のことです。パシコンで担当する主な業務は、工事全体の設計図の作成や、図面や地形データにもとづいた建設計画策定など、土木設計部門の幅広い業務です。
【パシコン技術管理のプロジェクト例】
・味の素スタジアム調布庁舎往来導線改修工事実施設計(東京都オリパラ準備局)
・虎ノ門地区再開発に伴う接続デッキ詳細設計(森ビル株式会社)
・大井・西大井地区防災まちづくり計画検討業務委託 (品川区)など
調査・維持保全
調査・維持保全事業とは、橋梁・河川施設・トンネル他構造物の点検および補修設計、アセットマネジメント関連事業などのことです。
パシコンでは、主に維持保全・長寿命化の調査・計画・設計業務や、トンネル・橋梁、河川施設、鉄道沿線の構造物などの劣化調査・点検を行っています。
【パシコン技術管理のプロジェクト例】
・成田空港拡張に伴う防災調節池設計(PCKK)
・河川管理施設点検におけるタブレット活用の有効性(土木学会論文発表)
・ 佐和山・清水山トンネル特別全般検査(西武建設(株))
・勝浦宇宙通信所における擁壁等変状に関する基本検討調査作業(JAXA)など
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パシコン技術管理は建設コンサルタント事業者として、社会貢献度の高い大きなプロジェクトに多数参加しています。
パシコン技術管理では、建設事業の幅広い業務に携われるよう、若手社員を中心に以下のようなジョブローテーションを実施しています。
- 設計⇒施工管理⇒より難易度の高い設計業務(入社6年)
- 計画⇒構造(入社2年)
「設計」から「施工管理」など、多くの業務を経験して土木全体に携わることで、より難易度や社会貢献度の高い業務にステップアップできます。
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