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社会と暮らしの安全を守る河川関連施設の管理~パシコン技術管理のお仕事紹介

建物や設備を「作る」イメージの強い建設業界ですが、日本全国のインフラを維持・管理する重要な役割も担っています。

パシコン技術管理のお仕事紹介シリーズ、今回はインフラ関連のお仕事の中から、河川関連施設の補修設計・点検・調査の設計技術者のお仕事をピックアップ!仕事の詳細と重要性、ゆとりあるワークスタイルを紹介します。

「河川関連施設の補修設計・点検・調査部門での設計技術者」の仕事概要をチェック!

具体的な求人案件のなかから、河川関連施設の補修設計・点検・調査部門の設計技術者のお仕事を例としてご紹介します。主に点検で河川施設の劣化状況を把握し、施設の寿命を伸ばすための工事設計を行う業務です。

業務名具体的な仕事内容
点検業務目視で確認しながらハンマーやスケールで構造物の劣化を調査
詳細調査構造物のサンプリングと室内試験による劣化の原因診断
インフラ補修設計点検・診断結果に基づくインフラ補修設計劣化の確認原因の把握具体的な措置方法の立案設計図面の作成補修工事に必要な金額の算出

就職に必須の資格はありませんが、建物の劣化状況を判断する知見が必要なため、インフラ施設に関する経験が問われます。設計にも携わるため、書類作成とCADのスキルは必要です。

  • 建設コンサルなどでの河川関連施設やインフラ施設の補修設計の経験など
  • AutoCAD
  • OAスキル(word、excel)

PowerPointやイラストレーター、GISの経験もあればさらに役立つでしょう。

河川関連施設の管理・補修設計が重要視されている理由

河川施設をはじめとするインフラ構造物の管理・補修設計の仕事は現在、社会的に注目を集めています。ここでは河川管理施設の補修設計が重要視される理由を解説します。

インフラ構造物の補修の必要性

近年、高度成長期に建設された河川施設をはじめとするインフラ構造物が老朽化し、維持・保守の必要性が増しています。さらに今後少子高齢化による税収減少も見込まれることから、社会インフラの長寿命化が急務となっている状況です。

実際に老朽化したインフラが原因となり、2012年に笹子トンネル天井版落下事故が発生して多くの犠牲者を出しました。この事故を受け、国はインフラの定期的な点検の徹底と、機能に支障が生じる前に補修する「予防保全」の方針を打ち出しました。

変状・劣化の早期発見および早期補修をサイクル化することによって、安全性の確保と長期的な工事費削減につなげることが国の狙いです。

河川関連施設の現状

河川施設についても設備の老朽化が認められることから、国は施設の長寿命化に向けた点検・診断、補修・更新、記録の実施を進めています。

2020年(令和2年)に実施した設備点検の結果、堤防の31%、樋門の21.1%、水門の34.3%が「予防保全段階※」と判明しました。インフラの耐用年数は50年が目安とされており、今後2030年には河川施設の約42%、2040年には約65%が築50年を迎えるといわれます。

河川施設は経年だけでなく台風などの自然現象によっても劣化速度が速まります。そのため施設の定期的な点検・診断により変状を早期発見し、適切な工事設計・補修を行うサイクルの確立が急務です。

上記のような経緯から、河川インフラ施設の補修設計業務は、流域の安全確保と施設維持管理の最適化を図る重要な役割を担うお仕事だといえます。

※予防保全段階:補修が必要となる手前の段階であり、まだ機能に支障は出ていないが、進行性があり対策が必要な段階のこと。具体的には詳細点検・調査によって、施設の機能低下状態を再評価することが必要とされる。

参照:国土交通省「建設後50年以上経過する社会資本の割合
参照:国土区通称「河川の戦略的維持管理について

河川関連施設管理のワークスタイルをチェック!

実際にあった河川関連施設の管理の求人は、東京の本社勤務で転勤のないオフィスワーク(図面・資料作成メイン)の仕事で、週1回のテレワークも可能です。

基本的に内勤ですが、設計現場や既存設備の現況調査、確認などで現場に出ることもあります。

勤務体系は平日9:30~17:30(平均所定労働時間:1728時間/年)の完全週休2日です。さらに夏季・年末年始のまとまった休暇もある年間休日129日なので、建設業界のなかでもゆとりある勤務体系といえそうです。

なお近年はインフラ補修設計の仕事に携わる女性が、家事・育児と両立して働くケースも見られます。家族の都合に合わせた働き方をしたい方は、インフラ補修設計のお仕事を検討してみてはいかがでしょうか。

パシコンでは社員が長く働ける環境を整備しています!

今回は河川関連施設の補修設計・点検・調査部門の設計技術者のお仕事を例として紹介しました。

パシコンでは時間単位の有給取得や育児・介護休業など、社員が長く働き続けられる環境を整備しています。

また研修制度や資格取得支援制度など、スキル習得のバックアップ体制も充実しているので、建設業でスキルアップしたい方は、ぜひパシコン技術管理のお仕事をチェックしてみてください。

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