パシコン技術管理株式会社の総合技術部・計画グループで都市計画に携わる善浪栄一さんをご紹介します。善浪さんは大学で哲学を専攻され、卒業後は演劇系の専門学校、その後いくつかの職を経て建設業の世界へ入っています。
文系だった善浪さんが建設業界に関わり、パシコン技術管理で活躍するにいたるお話を伺いました。
演劇からアルバイト…建設業にめぐり会うまで
大学時代は哲学専攻で、実存哲学を学ぶまったくの文系でした。卒業後は演劇の専門学校に通いながらアルバイトをして、その後はスーパーのレジ打ち、保険会社のテレアポなど仕事を転々としています。
転機になったのは、ハローワークで紹介された自然環境調査の仕事です。フィールドワークで動植物の調査をする仕事が面白く、自分の性に合っていると感じました。半年間の仕事の契約満了後、環境調査系の仕事を探したんです。そうして、パシコン技術管理の道路建設用地の自然環境調査という仕事に出会いました。
パシコン技術管理に応募した決め手
元々パシコン技術管理の社員と知り合いだったため、先にパシフィックコンサルタンツの別のグループ会社を紹介されました。そちらは残念ながら不採用でしたが、そのご縁でパシコン技術管理の面接の機会をいただけたのです。
私の場合は建築・土木系の知識がまったくなかったにもかかわらず、パシコン技術管理では1年目からできる役割を与えていただき、2年目以降は地方で経験を積むこともできました。分からないことも聞けば丁寧に教えて下さり、徐々に重要な役割を担えるようになっています。
パシコンの先輩方は全体に明るく余裕を感じられ、会話の中で導いてくれる雰囲気がありますね。資格試験の前に、先輩技術者の方々が有志で講習会をやって下さるなど、そんなサポートも嬉しかったです。
アルバイトから正社員へ
私の場合は始めから正社員だったわけではありません。1年目はアルバイトで、2年目の熊本転勤で契約社員に、さらに建築系の技術士補の資格を取って正社員になりました。
契約社員として迎えた2年目の熊本での震災復興では、壊れた橋を復旧するだけでなく新しいルートを別に作るという、災害復旧と都市計画のあり方を学びました。2年目ながら、計画管理や工事管理PM・CMといった業務の一端を担う経験をさせていただきました。
都市計画に携わる今の環境
現在は正社員として「計画グループ」に所属し、都市計画関連に携わっています。
地方自治体からの依頼で、課題や問題点を抱える地域の実地調査や住民説明などを行い、地区ごとに最適な都市計画を作成する業務。説明会の広報から事業の申請書類作成まで、自分が中心となり行っています。
職場の人間関係は良好です。時に職人肌の技術者と議論することもありますが、基本的には冗談を言い合いながら仕事をする雰囲気です。
転職時の希望「環境調査系の仕事」「完全週休2日制」「通勤2時間以内」は実現できています。住民との話し合いなどで稀に土日の出勤もありますが、振替休日は取れます。
今後チャレンジしたいこと
都市計画の仕事は、手掛けてから終わりまでが長いため、まずは目の前の仕事をやり切ることが大切だと考えています。まだまだ知らないことも多いので、常に勉強です。
都市計画の仕事をもっと主導的にやりたいので、今後はRCCM(シビルコンサルティングマネージャー・土木工事に関わる専門職)を目指します。また、都市防災や街の活性化そのものにも、もっと関わっていきたいです。
転職をためらっている方へ
私の場合は、まったくの業界知識ゼロからのスタートでした。それでも働きながら学び、アルバイトから契約社員、さらに正社員へと着実にキャリアアップできています。
これまでとは違う環境や分野の職種でも、出会いや学びを楽しめれば可能性が広がると思います。興味を感じることなら、明確にイメージができていなくてもまずは相談してみてはどうでしょう。
社会インフラに興味のある方であれば、異業種からの転職でも、パシコン技術管理で力を発揮していただく場が見つかるかもしれません。