「地元に戻って就職したい」「ゆったりした環境で子育てしたい」などさまざまな理由で、Iターン・Uターン転職を考える建設エンジニアが増えています。しかし「地方に本当に魅力的な仕事があるの?」と一歩を踏み出せない方もいるかもしれません。
この記事では、建設エンジニアが地方移住・Uターンで転職する魅力と仕事の見つけ方を解説します。実際のプロジェクトの概要も紹介しますので、建設業界での地方転職をイメージする参考にしてください。
建設エンジニアが地方移住・Uターン転職する4つの魅力
はじめに、建設エンジニアの地方移住・Uターン転職が魅力的と言われる4つの理由を紹介します。
建設業には安定した需要がある
「地方には仕事がない」と思われがちですが、実は建設業、特に公共工事についてはむしろ安定した需要があります。
なぜなら、公共工事の多くはインフラ整備や補修の仕事であり、人口にかかわらずインフラ整備の必要性は変わらないからです。国もインフラ長寿命化や国土強靭化の政策を進めているため、求人の少ないエリアでもインフラ関連の仕事は継続的に発生します。
さらに建設エンジニアの仕事は専門性が高いため、地方に行っても就職の大きな強みとなります。
都市部との給与格差が比較的少ない
建設エンジニアの仕事は他の職種と比べ、都市部と地方の給与格差が少ない特徴があります。
地方でも一定の給与水準が保たれる理由は、公共工事の発注価格が「予定価格」にもとづいた適正価格で発注されていることに関係します。さらに公共工事は著しく低い見積もりでの受発注が厳しく規制されているため、民間工事と比べてコスト削減競争になりにくいことが特徴です。
結果として地元の建設会社が利益を確保しやすく、働く人の賃金に反映されやすい構造になっています。
落ち着いた環境で豊かに生活できる
都市部の喧騒から離れて落ち着いた環境で暮らせることも、Iターン・Uターン転職で地方移住する大きな魅力です。
地方の建設業の仕事では車通勤ができることが多く、通勤ラッシュのストレスとは無縁です。また、身近に豊かな自然があり子育てに最適な環境が整っている地域も少なくありません。
さらに住居費や食費、教育費などの生活コストを都市部より抑えられるケースが多いため、生活の質が向上する可能性が高いといえます。
人とのつながりを実感できる
人との温かいつながりを実感できることも地方で生活する魅力の1つです。
地方では都市部と比べて近隣住民や職場の人とのつながりが密接で、お互いに助け合う文化が根付いている場合が多く、安心して生活できる環境があります。
職場においてもメンバーや取引先がある程度固定されるため、人間関係がおおらかな傾向にあります。特に人材不足が深刻な地方の建設事業所では、実務経験豊富な建設エンジニアは貴重な戦力として温かく迎えられるでしょう。
建設エンジニアが地方移住・Uターン転職を実現する方法
では実際に地方の仕事はどのように見つければよいのでしょうか。ここでは、建設エンジニアが地方移住・Uターン転職を実現する方法を解説します。
1.地元の建設企業の求人を探す
地方移住・Uターン転職の仕事を見つけるには以下の方法があります。
- 知人や地元の個人的ネットワーク
- 地元のハローワーク
- インターネットの求人サイト など
個人のネットワークやハローワークを使い「足で探す」方法もありますが、インターネットなら今いる場所から「職種」×「勤務地」で手軽に検索できます。ただし転職活動が始まったら、泊りがけで面接に行ったり、入社前に引っ越したりする必要があるため、計画性が不可欠です。
相性の良い地域が見つかれば現地に定着し、地元に貢献し続けることも良い選択肢といえるでしょう。
2.長期プロジェクトで地方に滞在する
いきなり移住先を決めることが不安な場合は、まず公共工事などの長期プロジェクトに参加し、一定期間その地域に滞在する方法もあります。
例えば、大規模プロジェクトの施工管理や工事監理の仕事に転職すれば、2〜3年単位で現地に滞在しながら働けます。プロジェクト終了後に別の地域のプロジェクトへ移り、新たな環境やポジションで経験を積める点もこの働き方の魅力です。
実際のプロジェクトの求人概要と求められる要件の例を見てみましょう。
【鹿児島県で建設中の防衛関連施設の建設コンサルとしての土木施工監理・工事監理(発注者支援業務・2028年までのプロジェクト】
- 応募資格:
1.ゼネコン、建設コンサル等での各種公共PJにおける土木設計または土木施工管理、工事監理などの経験
2.公共工事において土木・建築・設備工事の設計業務を実施した経験
3.Officeソフト、CADの基本操作 - 歓迎される資格:1級土木施工管理技士、技術士(補)、土木学会資格者、RCCM資格など
上記の案件ではプロジェクトを通じて一定の経験を積むと、正社員に登用されるチャンスもあるため、長期的なキャリアアップを目指す方にも適しています。地方の大型プロジェクト案件は「さまざまな土地で地域に貢献したい」「仕事の幅を広げたい」と考える建設エンジニアにおすすめです。
パシコン技術管理では、日本全国および海外の大規模プロジェクトを多数手がけています。社員が働きやすいクリーンな職場環境でじっくり専門技術を習得でき、資格取得をバックアップする制度も充実しています。
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