ホーム » 建設エンジニア転職情報ブログ » 建設業界仕事・転職ガイド » パシコン参加プロジェクト研究③橋やトンネルなどの構造物調査・維持保全

パシコン参加プロジェクト研究③橋やトンネルなどの構造物調査・維持保全

パシコン技術管理では、日本全国で橋梁や河川施設、トンネルの点検・補修設計や、アセットマネジメント(補修費用を抑えるための長寿命化)関連事業に携わっています。

今回は、パシコンが構造物調査・維持保全業務で参加したプロジェクトの一例を紹介します。構造物調査・診断の仕事でステップアップしたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

橋梁の老朽化を未然に防ぐ点検

パシコン技術管理では、関東・東北を中心に道路や施設の橋梁点検を行っています。

東北中央自動車道、宇都宮の国道を始め、各地で点検の委託を受けています。主要道路だけでなく、東京都の都立広尾病院敷地内でも、目視と打音で橋梁の診断を実施しています。

橋梁点検では、2017年に「次世代社会インフラ用ロボット開発・導入試行検証」を実施しました。目視が原則の橋梁点検ですが、災害対応や危険箇所の維持管理作業に関しては国もロボットの導入を推進しており、その一環で施行検証を行っています。

高度成長期に建設されたインフラ施設の老朽化を背景に、2014年(平成26年)に道路法施行規則が改定されました。橋梁に対しては5年に1回の目視による点検が義務付けられ、パシコン技術管理はそうした点検調査業務の多くを担っています。

独自技術を河川・砂防施設の維持保全に活かす

パシコン技術管理では、河川や砂防施設点検のフィールドワークに独自の技術を活用しながら、河川や砂防施設などの点検および維持保全に携わっています。

各地で目視点検・診断業務のほか、補修の設計にも携わります。パシコン技術管理が参加したプロジェクトには、流域で崩壊が起こりやすい山形県・立谷沢川の施設点検、成田空港拡張に伴う防災調整池の設計などがあります。

パシコン技術管理では河川点検に独自のタブレットを開発・導入し、2020年の土木学会で「河川管理施設点検におけるタブレット活用の有効性」として論文を発表しました。フィールドワークでタブレットを導入するメリットとして、所持品が減り安全性が向上すること、調書作成・転記の手間と時間を省けることがあげられます。

日本各地のトンネル健全度を調査・点検

パシコン技術管理は、トンネルの点検・維持保全にも力を発揮しています。

これまでの主なプロジェクトには、静岡県の152号秋葉トンネル定期点検・維持修繕計画策定、埼玉県の正丸トンネル調査、滋賀県の佐和山・清水山トンネル検査があります。それぞれ改正道路法の点検要領に基づき、目視と打音での点検・診断を行いました。

近江鉄道(2016年に西武鉄道の子会社化)が管理する佐和山・清水山トンネルは、かねてから老朽化が問題でした。路線存廃の協議に先立ち、調査により設備の管理・更新費用を把握する必要があり、トンネルの点検・診断を行うことで、管理費用把握と設備の長寿命化に貢献しています。

市民生活を支えるインフラ構造物の点検

パシコン技術管理では、各種公共施設の設備点検も行っています。

主なプロジェクトとしては、長野県の臼田宇宙区間観測所や千葉県の勝浦宇宙通信所の擁壁調査を始め、道路のり面工・土工構造物点検業務や教育施設のコンクリート詳細調査などがあります。

臼田宇宙空間通信所は、宇宙探査機の管制を行うため、世界に数機しかない大型パラボラアンテナを有しています。勝浦宇宙通信所は人工衛星の追跡・管制の役割を果たしており、市民生活を支える重要な設備となりました。

上記をはじめ、さまざまな市民生活に関わる公共施設や、テクノロジーで生活を支える施設の点検・調査に多数携わっています。

橋梁長寿命化のための補修設計と維持管理計画

パシコン技術管理では、道路や橋梁の長寿命化のための補修設計や維持管理にも尽力しています。

全国で多くの橋梁が老朽化するなか、損傷後の修繕から予防保全の修繕へと政策がシフトしています。橋梁の耐用年数を増やせば維持管理コストを抑えられるためです。

パシコンの参加プロジェクトには、橋梁の長寿命化修繕計画策定や、立体横断施設などの交通安全施設の修繕計画策定などがあります。多くの場合、自治体から広い管理範囲で請け負います。

パシコンの主な参加プロジェクトに、静岡県浜松市の道路橋長寿命化計画更新・橋梁耐震計画があります。主要国道から山間部まで管理範囲の広い浜松市では、予算を効率的に配分するためにも、個々の橋梁を適切に調査し長寿命化する必要があり ました。

パシコン技術管理ではほかにも、橋梁の長寿命化を目的とした点検・調査を多数手がけています。

構造物調査・維持管理の仕事で新しいチャレンジ

パシコン技術管理では、構造物調査や維持管理の仕事でステップアップしたい方に対し、お仕事の紹介や就業のサポートを行っています。建設に関する総合技術を持つ人材となれるよう、さまざまなプロジェクトで経験を積んでいただき、技能と資格の取得を支援します。

パシコン技術管理には、全国の大きなプロジェクトに携わる求人案件が多数あります。

何より建設業は、数ある社会課題を技術の力で解決し、インフラを整備するやりがいのある仕事です。一つひとつ全力で取り組むことのできる仲間を募集していますので、興味を持たれた方はどうぞ気軽にご相談ください。

キーワード検索

カテゴリー