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2023年からのBIM/CIM原則適用で何が変わる?進む建築業界のDX(後編)

女性設計士

2023年4月からのBIM/CIM原則適用で、建設業界はどのように変わるのでしょうか。

3回にわたり解説しているBIM/CIM導入による建設業界DXシリーズ。今回はBIM/CIMで変わること、働き方改革へ与える影響、BIM/CIMの仕事に就く方法について解説します。

BIM/CIMが働き方改革にもたらす影響

建設業界でも「働き方改革」が推進されています。2024年4月1日からは、時間外労働の上限規制が罰則付きで適用されることになりました。

他の業種では2019~20年に法律が施行されたのに対し、建設業は業種の特殊性を考慮され5年の猶予を与えられていましたが、いよいよ業務時短は待ったなしです。

建設業の働き方改革を実現するには、DX化による業務効率化・工期短縮が不可欠なため、必然的にBIM/CIM化が推進されることになります。現在は2D設計図面を用いる現場でも、工程削減や他社との差別化のために、BIM/CIM化を進める動きが増えると考えられます。

BIM/CIMの仕事に就くには

BIM/CIMを扱う仕事の中でも、BIMソフトで3Dモデルを作成する「BIMオペレーター」が注目されています。

現在のところ、BIMオペレーターになるために必要な資格はありません。ただしCADとBIMでは設計上の共通点が多いため、実際の求人ではCADオペレーターとしての実務経験が問われることが多いようです。

民間資格としてソフトウェア会社のBIM認定資格があるため、知識と技術の証明のために取得するとよいでしょう。グラフィソフト社のArchicad認定資格とオートデスク社のRevit Architecture認定資格は、汎用性が高いといわれます。建築とBIMの専門知識を習得するためには、スクールを受講するか、独学でも資格取得が可能なようです。

BIMオペレーターに必要とされるスキルは、パソコン操作、長時間の集中力、連携のためのコミュニケーション力。同業だけでなく他業種でのキャリアも十分活かせるスキルといえそうです。

BIM/CIM導入でできること・変わることまとめ

最後にBIM/CIMでできること・変わることをまとめます。

プロジェクト全体での導入メリットは次のとおりです。

・はじめから3次元で設計するため、非専門家でも完成形を掴みやすい
・建築の全プロセスを一度バーチャルで実施するため、リアル建築時に手戻りのないスムーズな工程が望める
・工程削減による工期削減とコスト削減が見込める

工期削減については実際に、2階建ての家を2週間の工程から2日に短縮した実例も報告されています。

一方、建設業従事者にとってのメリットは、次のとおりです。

・工数削減により将来的な週休2日制の実現が可能になる
・危険な現場作業が削減される
・経験の浅い作業員でも設計を理解できる

今後は設計図の読めるベテランのみならず、若手の作業員でもある程度の権限を与えられ、活躍できる可能性が高まります。またBIMやCIMを活用し、工事データをクラウド上で管理できれば、現場施工に関する業務も一部リモートで行えるようになります。

こうしたことから、BIM/CIMは建設業での働き方に大きな変化をもたらすと考えてよいでしょう。

前編・中編・後編の3回にわたり、BIM/CIMで進む建設業界のDXについて解説してきました。

国が推進する働き方改革とDXにより、建設業界はかつてよりずっと働きやすくなっています。現在転職を考えている方は、BIM/CIM導入で大きく変わる建設業での新しい働き方を選択肢に入れ、検討されることをおすすめします。

参考)国土交通省:令和5年度BIM/CIM原則適用について

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