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小水力発電所建設の施工管理~パシコン技術管理のお仕事紹介

水しぶきをあげる水車

発電効率が良くクリーンなエネルギーとして、近年注目を集める「小水力発電」。太陽光発電所とならび、小水力発電所の建設需要が増えていることはご存じでしょうか。

小水力発電所建設にともない、施工管理の求人が増えています。今回は、小水力発電所建設の施工管理の仕事をピックアップ。将来の展望や具体的な仕事の内容、必要な資格と待遇について紹介します。                

小水力発電所とは?                

小水力発電とは、水力発電の中でもダムを使わず、河川などの流れをそのまま利用する発電方法です。再生可能エネルギーの一種とされ、一般に最大出力が1,000KW未満の水力発電を指します。

 一般的な水力発電では、ダムと発電所の水位差を利用してタービンを回すことで発電します。しかし小水力発電では、一般の河川や水路、堰堤、上下水道に、以下のような小規模発電設備を直接設置することが特徴です。

  • 水路式:川などに水路・水圧管路を設置し落差を設け発電
  • 直接設置式:用水路の落差工や既存の堰などに水車と発電機を直接設置
  • 減圧設備代替式:水道の給水設備などの減圧バルブによる水圧を利用
  • 現有施設利用:ため池やプールなどの施設の水を利用            

小水力発電のメリットの1つ目は、発電量が安定し、効率よく使用できることです。代表的な再生可能エネルギーである太陽光発電では、昼間しか発電できず、風力発電では風況により発電量が変動し安定しません。一方で、小水力発電の場合は24時間365日稼働が可能です。

設備が小規模で、事前調査や工事が容易なことも小水力発電のメリットです。狭小な土地でも設置できるため、日本の急峻な地形をそのまま発電に活用できます。

さらに、小水力発電は再生可能エネルギーの中で、もっともCO₂発生量が少ない方法でもあることから、地球温暖化対策の一環として国により推進されています。

小水力発電の将来的展望                                   

世界的な脱炭素化の動きの中にあって、小水力発電はCO2排出量を軽減でき、再生可能エネルギーの中で発電効率が最も優れている発電方式として、現在脚光を浴びています。

国土交通省でも水利使用手続きを簡素化・円滑化し、河川法の特例を設けることで、小水力発電の普及促進を図っています。

年間を通して安定した発電ができ、河川や農業用水路をそのまま活用できることから、小水力発電所は地域密着型の発電所として、地元へ利益を還元することが可能です。災害時の給電拠点としても活用でき、発電された電力は小型バッテリーに充電され、持ち運べる電源としても役立ちます。

近年は地域での持続可能な施設運用を見据え、農業協同組合や地域の企業と協働で建設・運用するエネルギー会社も増えてきました。再生可能エネルギー関連の施設建設需要の高まりにより、近年は多くの施工管理の人材が求められているのです。

小水力発電所建設の施工管理の仕事とは?

ここで小水力発電所建設における施工管理の仕事について、仕事内容と必要な資格・経験、年収や休暇についてチェックしましょう。

仕事内容とやりがい

小水力発電所建設における施工管理の仕事は、建設工事現場管理(安全、環境、品質、工程)、本社への進捗報告、現場に問題が生じた場合の初動対応がメインです。水車や発電機などの機械工事の工程・品質管理を行う場合もあります。

中には工事施工管理以外に、発電事業の調査・企画・提案およびオペレーション・メンテナンスまで行う会社もあるようです。海外の発電機器メーカーとのやり取りや、小水力発電先進国への視察を行う会社もあるため、自分のスキルや目指す方向性に合わせて、仕事を探すとよいでしょう。

この仕事のやりがいは、地図に残る施設を一から建設できることです。また、地元の住人や企業との協働で信頼関係を築けること、発電所の稼働で地域に直接利益をもたらせることも、ほかの建設現場にない醍醐味といえます。

必要な資格   と経験                  

小水力発電所建設の施工管理の求人では、工場・プラント・発電所の工事経験や、類似の設備工事に携わった経験が問われる傾向があります。

電気工事施工管理技士の資格が求められる仕事もありますが、多くの場合1級施工管理技士、もしくは技術士資格を保有していると歓迎されます。

施工管理の仕事にはデスクワークも多く、AutoCADの基本操作とMSOfficeの基本的な文書作成スキルを求められるケースが多いため、不安があれば習得しておくことをおすすめします。

小水力発電所建設では、特殊なスキルは要求されないため、建設業経験者であればほとんどの方がチャレンジできるでしょう。

年収・待遇と休暇    

実際の求人によると、小水力発電所建設の施工管理の月収は24万~42万円、年収で450万~650万円が相場のようです。会社によっては、毎年月額2,500円以上のベースアップを実施しているなど、増員に積極的な姿勢が伺えます。

休暇・休日の面では完全週休2日制で年末年始・夏季休暇あり、年間休日122日以上で、年次有給休暇や介護休暇を設けている会社がほとんどです。

「直行直帰可」「リモートワーク相談可」としている会社もあることから、スキル次第では柔軟な働き方ができそうです。

パシコンの施工管理でキャリアの幅を広げよう

小水力発電所建設の施工管理は、今後ますます需要が高まる仕事です。興味が湧いたら話を聞いてみてはいかがでしょうか。

パシコン技術管理では、公共事業をはじめとする幅広い求人案件を扱い、大規模プロジェクトに携われるチャンスが多数あります。

積極的なジョブローテーションを行うため、設計も施工管理もできる技術者に成長でき、自分の市場価値を高めることが可能です。例えば施工管理から設計、点検から設計、設計から施工管理など、将来的なジョブチェンジを応援し、資格取得もサポートしています。

建設業でも、これからは複数のスキルを持つのが普通の時代になります。業界でキャリアアップを図りたい方はぜひ、パシコン技術管理の求人をチェックしてみてください。

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