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河川・砂防施設の点検又は補修設計~パシコン技術管理のお仕事紹介

建設業の仕事は、新しい建物や道路を建設するだけではありません。稼働しているトンネルや橋梁、河川施設などの調査・維持保全も、社会インフラを守る重要なミッションです。

今回は建設業の調査・維持保全業務の中から、河川・砂防施設の点検・補修設計の仕事をピックアップ。仕事の魅力を紹介します。

河川・砂防施設の点検・補修設計とは

はじめに河川・砂防施設の点検又は補修設計について、概要と仕事の詳細、やりがいなどをわかりやすく解説します。

砂防施設の概要

砂防施設とは、土石流や流木を防ぐための施設のことで、砂防堰堤、床固工、山腹工などを指します。

施設の設計は防災だけでなく、自然環境との調和・野生動物との共存にも配慮されています。例えば治水のために建設した堰堤に、魚類が遡上できる魚道を設置するなどがその例です。

地域の安全・安心を守る各施設は、破損や老朽化・地盤の侵食が進むと、防災機能が低下してしまいます。そのため定期的な点検・調査と、維持するための補強設計・修繕が必要となり、特に高度経済成長期に建設された施設の老朽化対策は、喫緊の課題です。

自然災害の発生直後に、施設の損傷点検や周辺状況の確認を行う作業も、点検・補修設計業務に含まれます。

各施設を長寿命化するために、点検と補修箇所の確認を行い、具体的な補修計画を策定する一連のプロセスが、河川・砂防施設の点検・補修設計業務です。

具体的な仕事内容  

河川・砂防施設の点検・補修設計では、具体的に以下の仕事を行います。

  • 構造物の健全度調査・診断・評価
  • 維持管理情報の収集
  • 長寿命化計画・保全補修計画の策定
  • 維持・修繕計画の策定

砂防施設の点検関連業務は、調査や設計の報告書作成、図面や数量計算書の作成といったデスクワークが多く、実際に現場を巡視・点検する頻度はそれほど高くありません。

具体的な業務は、各施設・設備の劣化・損傷の把握と評価、点検調書の作成などです。護岸や堤防の変状については、収集したデータをもとに、変状箇所報告シート・GISデータ・位置図などを作成します。

近年は、現場の巡視にドローンが使われるケースも増えています。ただし樹木の繁った箇所やGPSが使えない箇所では、ドローンの操縦が困難なため、徒歩での実地調査が必要です。精密な詳細点検が必要な場合にも、現場入りして実測や打音検査を行います。

仕事としてのメリットとやりがい

河川・砂防施設の点検・補修設計の仕事は、資料の作成と管理、定期的な点検・調査がメインのため、計画的に仕事をしやすい点がメリットです。業界特有の繁忙期はありますが、以前よりも平準化され、業務をコントロールしやすくなっています。基本的に官公庁や地方自治体から受注した公共事業がほとんどで、働きやすい環境の職場が多い傾向です。

もう1つのメリットは、社会の安心と安全を支えるインフラを守る仕事で、やりがいを感じられることです。河川ごとに「何十年に1度このラインまで水が来る」といった川の歴史や特性を踏まえ、流量を想定した設計が求められます。自身が描いた設計図で砂防施設が完成し、実物と対面したときに感じる達成感は格段です。

計画段階においては、過去のデータに基づいた劣化予測や、対策実施のタイミングの提案、予算の平準化など、関係各所が納得できる計画策定が求められます。プレッシャーはありますが、自然とステークホルダーを相手にPDCAを回す仕事のスケール感に、張り合いを感じる人も多いようです。

河川・砂防施設の点検・補修設計の就職事情

ここで実際の河川・砂防施設の点検・補修設計業務の求人をもとに、就職に必要な資格と経験、平均的な年収と休暇をチェックしましょう。

必要な資格と経験   

就業にあたって必須とされる資格はありませんが、河川・砂防の点検・調査・診断業務の経験や、補修設計の経験が求められる求人が多いようです。中には未経験者でも応募可能で、入社してからスキルを習得できる会社もあります。

一般に技術士やRCCM、土木施工管理技士1・2級のいずれかを保有していると優遇されます。また、現場の多くが山間にあるため、普通自動車免許が求められる場合も多いです。

年収・休暇   

資格や経験によっても異なりますが、実務経験者の場合は予定年収が400万~700万円前後、未経験者でも290万円以上となっています。経験が豊富な有資格者の場合には、推定年収が1,000万円に及ぶ会社もあるようです。

職種未経験の方や無資格の方は、入社してから積極的にスキルや資格を身につけることをおすすめします。

休暇は土日祝日休みの完全週休2日制、年間休日日数120日以上の求人がほとんどです。年次有給休暇も取得でき、中には5日程度の夏季休暇が設けられている会社もあります。

パシコンの河川・砂防施設の点検・補修設計業務でキャリアの幅を広げよう

パシコン技術管理では、河川・砂防施設の点検・補修設計にチャレンジする方を募集しています。

パシコン技術管理にはゼネコンを含めた幅広い求人案件があり、大規模プロジェクトに携われるチャンスが多数。取り扱う仕事案件には公共事業が多いこと、大企業での業務に携われることが大きなメリットです。

資格取得サポートのほか、ジョブローテーションも推進しているため、設計・施工管理のいずれもできる技術者へと成長でき、自身の市場価値を高めることも可能です。

これからは複数スキルの掛け算が価値を生む時代。建設業の業務効率化が進む2024年以降は、多くの工程を担える人材が求められるでしょう。建設業界で柔軟に働けるスキルを身につけたい方は、ぜひパシコンのお仕事情報をチェックしてみてください。

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