「建設業界に興味はあるけれど、理系じゃないと就職できない?」そんなイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
しかし、実は文系でも建設業界に就職できる職種がたくさんあります。建設業界には無資格・未経験でも就ける、意外と知られていない仕事もあるのです。
今回は、文系でも就職できる建設業の職種と、そのキャリアアップ事例を紹介します。
文系で就職できる建設業の職種とは?
文系でも就職できる建設業の職種というと、まず事務系職種や営業などを思い浮かべるかもしれませんが、それだけではありません。
例えば、建築や土木の図面をコンピューターで作成するCADオペレーターは就職時に資格が必要ない職種です。このほか施工管理の仕事も、資格や経験を問われないため、文系でも就職が可能です。
施工管理であれば、実務経験で現場を広く把握できるため、仕事をしながらキャリアの方向性を考えることもできます。
一方、建築士や設計士などの専門的な職種では、文系で就職するにはハードルが高くなります。文系で就職するには実務経験が7年必要ですし、設計士は専門学科出身で実績も必要です。
ただし建設業界では、実務経験で専門性を身につけられる部分も多くあります。就職時の学歴や資格をあまり問わず、就職後に実務経験を積んでから資格を取得して、キャリアアップしていく人が多いことも特徴です。
文系からの就職とキャリアアップ事例
それでは具体的に、文系から建設業界に就職しキャリアアップしたお2人の事例を紹介します。
事例① 経営経済学部⇒設計・BIMへ
呉さんは工業大学の経営経済学部卒業後、大手ゼネコンでプラント配管設計の標準化・自動化ワークフロー作成(BIMへの移行業務)に従事しています。
呉さんは最初は設備関連業務に就きましたが、2か所目の仕事で設計補助とBIM推進に携わったことがきっかけで、BIMに深く関わりたくなりました。
※BIM:建物の3次元モデルに工事すべての管理情報を付随させるワークフロー
呉さんはその後パシコン技術管理へ転職し、現在は大手建設会社に勤務しています。会社のDXを担う1人として、頼りにされる存在となっています。
事例② 哲学専攻⇒複数職種を経て都市計画へ
大学の哲学科出身の善波さんは、複数の仕事を経てパシコン技術管理の仕事をスタートしました。現在は都市計画の仕事に携わっています。
大学卒業後、演劇学校や複数のアルバイトを転々としたのちに携わった自然環境調査の仕事がきっかけとなり、パシコン技術管理へ就職しました。
2年目から少しずつ責任のある仕事を任され、契約社員、正社員へと一段ずつステップアップ。現在は都市計画の実地調査や住民説明などに奔走する活躍ぶりです。
善波さんは、熊本での震災復興に携わったときから、都市防災と都市計画に深く関わりたいと感じたそうです。今後は土木工事の専門性を深め、より主体的に都市計画に携わりたいと考えています。
文系・無資格・未経験でも建設業界へ就職する方法はある
いかがでしたか?一口に建設業界といっても多様な仕事があり、文系でも就職できる職種が多くあります。それでも文系・無資格・未経験では、建設業界への応募に不安を感じる方もいるでしょう。
確かに正社員で応募する場合は経験者が優遇され、容易に就職できないことも事実です。しかし、派遣社員であれば、難関の大手ゼネコンで働くチャンスが広がります。派遣社員からキャリアを積んでから正社員になれる可能性もあります。
建設業界での転職にはぜひ「派遣社員」という働き方を選択肢に入れてみてください。選べる仕事の幅が大きく広がります。
パシコン技術管理には、文系出身でも挑戦できるさまざまな求人があります。ぜひお気軽にご相談ください。