「キャリアアップしたいけれど、働きながら資格を取るのは大変」と考える社会人は多いかもしれません。
実は、建設業界では就職してから資格を取得する人が多く、働きながらステップアップをすることが可能です。
今回は、建設業界で働きながらキャリアアップできる資格と、転職後に資格取得にチャレンジしながらステップアップをめざしている方の事例を紹介します。
受検資格に実務経験が必要な建設業の資格
建設業界には、働きながら取れるさまざまな資格や検定があります。その中でも、分野未経験で取れる資格には次のようなものがあります。
・2級施工管理技術士補
・建築CAD検定試験
・1級施工管理技術士補(2024年~)
「2級施工管理技術士補」とは、「2級施工管理技術士」試験の第一次検定(学科試験)の合格者を指します。
第二次検定(実地試験)を受検し2級施工管理技術士を取得するには、第一次検定の合格後に一定の実務経験が必要です。
ただし一次検定のみであれば、17歳以上の誰でも受検が可能です。まず一次検定で技術士補の資格を取得し、必要な実務経験を経て二次検定にチャレンジすることになります。
また、2024年度からは年齢や学歴による受検制限が大きく緩和されることとなりました。「1級施工管理技術士」の一次検定も、学歴・経験が不問となり19歳で受検可能になります。
施工管理技士は「主任技術者」として各建設現場へ配置が必要とされているため、国や業界全体で人材育成が進められています。この受検資格の緩和も、建設業界で早期に活躍できる人材を増やす施策の一環です。
建設業で働きながら資格取得を目指す事例
実際に、建設業界で働きながら資格取得を目指す2人の事例を紹介します。
事例① 異業種からの転職後、サポートを受けながら資格取得に挑戦
村井さんは鉄道保線の仕事からITエンジニアになり、その後パシコン技術管理に転職しました。現在は、パシコン技術管理のインフラ維持管理部に所属しながら、西武鉄道の設備点検業務に携わっています。(2023年時点)
村井さんは、転職後の半年間に3回のキャリア面談をうけ、将来的にどのような方向をめざすか具体的なアドバイスを受けました。
実務をこなしながら、ステップアップのため2級施工管理技術士補の資格取得を目指し勉強しています。
技術士補を取得後、実務経験を積めば2級施工管理技術士を受検できます。村井さんは、施工管理1級の取得を視野に入れながら、コツコツと受検準備に取り組んでいるそうです。
「勉強は独学ですが、わからないことは先輩に質問できてすぐに教えてもらえます。」会社からは受検料補助などの支援もあり、パシコン技術管理は資格取得に恵まれた環境とのことです。
将来は、高速道路などインフラ全般の仕事に関わるキャリア像を描く村井さん。やりたい仕事の明確なイメージを持ち、実務経験を重ねながら資格取得を目指しています。
事例② 社内セミナーが刺激となり上位資格取得にトライ
渡辺さんは、家業や派遣会社で長年建設業に従事し、現在はスーパーゼネコンのファシリティマネジメントに携わっています。
建設業での経験が長い渡辺さんは、2級施工管理技士資格をお持ちです。
さらなるステップアップとして、大規模工事に監理技術者として携われる1級施工管理技士取得を目指し、パシコン技術管理の社内セミナーなどを活用しながら、勉強を再開しました。
大学で専攻した経営学も学び直してMBAの取得も狙うなど、向学心に火が点いたそうです。マネジメント経験と経営学の学びなおしによって、今後建設業界での派遣社員が安心して働ける環境づくりにも関わりたいと抱負を語っています。
学びや資格取得をサポートしてくれる環境・建設派遣会社を選ぼう
いかがでしたか?建設業界では、さまざまなバックグラウンドを持つ方たちが、資格を取得しステップアップを実現できることが、おわかりいただけたかと思います。
働きながら資格を取得するためには、学びと資格取得を応援してくれる会社を選ぶことが、一番の近道です。
「人材が一番の財産」と考えるパシコン技術管理では、資格取得時の受験料・登録料の補助制度や各種研修制度で、社員のキャリアアップを応援しています。
建設業でキャリアアップをお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。