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公共工事の発注者支援業務ってどんな仕事?業務内容や必要な資格をチェック!後編

発注者の立場から公共工事のサポートを行う「発注者支援業務」について、前回は職務の位置づけと業務内容を紹介しました。後編の今回は、発注者支援業務のやりがいや向いている人のタイプ、必要な資格、実際の求人の傾向を紹介します。

発注者支援業務のやりがい

国や公共団体が発注者である発注者支援業務では、幹線道路や高速道路、橋梁やダム、トンネルといった国民のインフラ整備の仕事に関わることができます。民間工事では体験できない、スケールの大きなプロジェクトが多いため、完成したときの達成感はひとしおです。

また、これまでの現場経験が業務に役立つことも、発注者支援業務にやりがいを持てる理由です。施工管理の経験があれば、設計図や施工計画書を見慣れているので、工事発注資料なども自信をもって確認・作成できるでしょう。各書類の確認すべきポイントも理解しているため、発注者からの信頼も厚くなります。

プロジェクトを通じて高度な土木技術を習得でき、AutoCADやOfficeなどのPCスキルを身につけられれば、キャリアに対する自信にもつながります。

発注者支援業務に向いているタイプ

ここで発注者支援業務に向いているタイプの人について解説します。

仕事を正確に遂行できる人

仕事を正確に遂行できる人は、発注者支援業務に向いています。

税金を使い社会資本を構築する仕事であるため、発注者へ報告する設計書や数値には正確性が求められ、間違いが許されません。

加えて、決められた業務時間内かつ工期までに任務を終えられるよう、迅速な業務の遂行が求められます。

柔軟な対応ができる人

物事に柔軟に対応できる人も、発注者支援業務に向いています。

発注者支援業務は、ただ発注者の指示に従うだけでは務まりません。品質管理上の問題や不測の事態には、柔軟に対応し、発注者に報告をすることが求められます。

工事への決定権はないものの、現場の知見を活かして的確な報告を行い、指示を仰いで業務を遂行することが必要です。

コミュニケーション能力がある人

発注者支援業務には高いコミュニケーション能力が必要です。

発注者と施工業者および各関係者との調整役となり、各所の意見をすり合わせるスキルが求められます。また、発注元での事務作業が多いため、建設現場と異なる人間関係に馴染める人には向いているでしょう。

一方で、みなし公務員としての守秘義務が生じるため、職務上知り得た秘密を漏洩しない信頼性も求められます。

発注者支援業務に必要な資格は?

発注者支援業務にはもともと資格要件がありましたが、近年緩和され、資格がなくても就業できるようになりました。とはいえ、業務により以下の資格のいずれかが求められるのが一般的です。

  • 土木施工管理技士1級・2級
  • CADソフトスキル
  • RCCM(Registered Civil Engeneering Consulting Manager)

土木施工管理技士資格は必須とされる求人が多く、工事責任者を務められる1級は有利です。また設計や計画段階の業務では、CADソフトのスキルが必須の求人もあります。

RCCMは「建設コンサルタンツ協会」が実施する民間資格で、建設コンサルティング業務における技術的な管理を行うものです。「管理技術者」や「照査技術者」として地質コンサルタント業務をする際に必要で、保有していると有利になります。

技術コンサルタントの能力を証明する国家資格「技術士」や、入札で提示される価格の基礎を算定する「建築積算士」および、その上位資格である「建築コスト管理士」なども、保有していると有利です。

このほか、普通自動車免許はほとんどの求人で必須とされ、Microsoft Office(Excel、Word、Outlookなど)の基本操作も求められます。建設業系の資格については、勤務先の資格取得支援制度を活用して取得することをおすすめします。

発注者支援業務の求人例

ここで実際の発注者支援業務の求人例を見てみましょう。

  • 職種: 土木施工管理技術者
  • 給与:年収650万円~750万円
  • 勤務時間:9:30~17:30(実働7時間・休憩1時間)
  • 就労期間:有期雇用(条件により更新)
  • 応募資格:1級土木施工管理技士、技術士、土木学会資格、RCCMなどのいずれか保有 
    ※Microsoft office・2DCADの基本操作ができること
  • 休日休暇(正社員の場合):完全週休2日制(土曜・日曜)、祝日、夏季休暇(5日)、年末年始休暇(7日)、年次有給休暇、慶弔休暇、育児休暇、介護休暇、傷病休暇など

キャリアと保有資格にもよりますが、今回調査したほとんどの求人で、給与は月給40万円・年収500万円以上でした(未経験者でも月給25万円以上+諸手当・年収300万円以上)。休暇は公務員に準ずる完全週休2日制で、夏季・年末年始休暇を含む年間120日以上が標準です。

発注者支援業務は建設業の新しい働き方

好待遇でワークライフバランスの良い発注者支援業務は、建設業の新しい働き方として注目を集めています。土木で経験を積んできた方、家庭や趣味を大切にしたい方におすすめの働き方ですが、これから建設業界に転職する方にも就業のチャンスはあります。

パシコン技術管理なら、設計も施工管理もできる建設業のスペシャリストへと成長でき、自分の市場価値を高めていくことが可能です。ぜひパシコン技術管理で発注者支援業務の求人をチェックしてみてください。

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