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プラントの制御システム設計~パシコン技術管理のお仕事紹介

建設業の仕事には、道路や建物だけでなく、産業用の生産設備であるプラントの建設・設計に携わる仕事があります。

近年はインフラ整備に不可欠な、プラントの設計に関わる仕事が注目を集めています。今回は、プラントを設計するプラントエンジニアの中から、制御システム設計に関わる仕事をピックアップし紹介します。

プラント制御システム設計とは?

プラントとはエネルギー・化学・産業・環境に関する生産設備一式を指す言葉です。プラントを構築するプラントエンジニアの仕事には、設計・調達・施工の3つがあります。

設計に携わる仕事には「制御システム設計」「計装機器設計」などがあり、これらはプラントの計測機器とシステムを構築する重要なポジションを担います。

プラント内の生産機器が正常に稼働するためには、設備内の温度や圧力・流量および成分分析など、あらゆる数値に対する万全の監視と制御が不可欠です。多数の計測器や制御装置を設置し、プラントの安全・安定的運行を支えるのが、プラント制御システム設計の役割です。

プラント制御システム設計の仕事内容

制御システム設計の仕事は、システム納入関連のスケジュール管理、社内外のミーティング設定、品質確保や調達支援、見積書の技術査定、さらに完成後の試運転サポートなどです。

まず、発注された要件に基づき、プラントの概略を設計する「基本設計」を行います。プラント全体の仕様と性能を決定したら、仕様どおりに稼働するために必要な設備・電力・出力を求め、安定稼働に最適な設備配置を決定します。

次に、基本設計を踏まえて、設備の配置・配管・配線などの具体的な設計図と施工図を作る「詳細設計」を行います。施設の稼働をシミュレーションした設計のほか、計装機器やケーブルといった機器の選定と調達も、制御システム設計の職務です。

設計終了後には、制御システムの設置や配線工事の監督を行い、施工中に設計上の問題が生じた場合の対応も行います。

プラント制御システム設計のやりがい

業務範囲の広さや対人折衝の多さから、「きつい」と称されることもあるプラントエンジニアの仕事。しかし自分の設計した施設が形になり、後世に残ることには大きな感動があります。さらに発展途上国などでは、水やエネルギーなどの生活基盤を支える事業に携われることも多く、国内以上に社会貢献度の高さを実感できます。

最先端の高度な技術と、数千種類もの機器を運用している巨大プラントでは、制御システムが機器の安定稼働と事故防止の要です。小さなミスが原因でプラントが稼働できなくなる可能性もあるため、設計にはプレッシャーがかかります。それだけに、計測機器の最終調整を終え、プラントが稼働したときの達成感は格別です。

プラント制御システム設計エンジニアに必要な資格

プラント設計の就職には、資格よりも知識と経験が求められます。具体的には設計(CAD)スキルや、プラント制御システムの予算・工程・品質管理の従事経験や知識を問われます。

プラント全体の安全と安定を担う仕事のため、些細な異変に気づける注意力が求められることは、言うまでもありません。

そのほか海外のプラント設計に携わる会社では、基本的な英語力(おおむねTOEIC500以上)が求められます。設計の内容によっては、機械や電気、化学などの工学系の知識が必要なケースもあるようです。

実際の求人では「未経験OK」「文系OK」「社会人歴10年以上OK」の募集もあり、入社後に研修を通じて知識とスキルを習得できる場合もあります。一般にベテラン層が多い職種でもあり、実務に携わりながら指導を受けることも可能です。

プラント制御システム設計エンジニアに向いている人のタイプ

プラント制御システム設計の仕事に向いているタイプとして、仕事を通じて社会貢献がしたい人などが挙げられます。

また、大規模なプロジェクトに関わることも多いため、共同作業の一体感が好きな人にも適任です。さらに要件のすり合わせや依頼など、複数分野間での打ち合わせが多い仕事でもあるため、コミュニケーション能力の高い人は重用されます。

制御系のシステムは進歩が早く、知識のアップデートができる学習意欲の旺盛な人に向いています。また、高い専門性を活かし、念入りに確認しながら仕事を進められる職人気質の人にも適任といえるでしょう。

近年は海外のプラント建設に携わる機会も多いため、グローバルに活躍したい人にもプラントエンジニアはおすすめの職種です。

プラント制御システム設計エンジニアの年収と働き方

プラント設計エンジニアとしての就業先には、大手ゼネコンやプラントメーカー、官公庁などがあり、いずれも国内外の大規模開発プロジェクトを受発注する企業や団体です。

実際の求人で見るプラント設計エンジニアの年収は、20代で450~700万円、40代で700~1,000万円前後。プロジェクトで負う責任が大きい分、全職種平均年収(約433万円)よりも高めです。プラントエンジニアは未経験でも、315万円以上で募集している求人があります。

休日については、完全週休2日制で夏季・年末年始休暇があり、年間休日120日前後の求人が多く、有給休暇の取得を推進している会社がほとんどです。

パシコン技術管理は、大手スーパーゼネコンや公共事業関連の業務を多数扱っています。コンプライアンスに準拠した優良な労働環境の職場が多く、豊富なプロジェクトから、スキルや希望に合った案件を選ぶことが可能です。

資格取得支援やJOBローテーションなどを通じ、社員のスキルアップをバックアップしてもらえることも、パシコンで働く大きなメリットです。

パシコンでは「制御システム設計エンジニア」「計装機器エンジニア」をはじめとするプラント設計エンジニアを募集しています。転職をお考えの方は、ぜひ求人をチェックしてみてください。

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